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クライアントからの依頼メールをNotionにコピーする。重要そうなメールにラベルを貼る。フォルダ分けしたはずなのに、結局「あのメール、どこだっけ」と探す羽目になる。——こういった5分・10分がじわじわ積み重なっていないだろうか。フリーランスやリモートワーカーにとって、メール管理は派手さのない、でも確実に時間を削っていく仕事だ。
そこで試してほしいのがMake(旧Integromat)だ。ノーコードで使える自動化ツールで、GmailやNotion、Slack、Google Sheetsなど1,000以上のアプリをビジュアルなフロー図でつなげられる。コードは一切不要。GmailとNotionの連携も、モジュールをドラッグ&ドロップして線でつなぐだけで組み上がる。
**実際にどう動くか、具体的に見てみよう。**
基本の構成はこうだ。まずGmailモジュールの「Watch Emails」を起点に置く。これが「新着メールが届いたら動き出す」トリガーになる。次にフィルター条件を設定して、件名に「依頼」「見積」「お願い」が含まれるメールだけを通過させる。そして最後にNotionモジュールの「Create Page」で、件名・本文・送信者・受信日時をNotionデータベースに自動で書き込む。これだけだ。
慣れてきたら「Router(条件分岐)」を追加してみると面白い。たとえばクライアントAから来たメールは「案件管理DB」へ、メルマガやニュースレターは「情報収集DB」へ、と差出人ドメインで自動振り分けができる。受信トレイを開く前に、すでに整理が終わっている状態をつくれる。
**料金はどうか。**
無料プランは月1,000オペレーション・シナリオ数無制限・最短5分間隔での実行が可能で、クレジットカード登録不要で始められる。個人のメール自動化程度なら、まずこれで十分動作確認できる。
より本格的に使うならCoreプランが月9ドル(年払い)で10,000オペレーション、Proプランが月16ドル(年払い)で100,000オペレーションだ。競合のZapierが同程度の機能で月19.99ドル〜であることを考えると、コストパフォーマンスは高い。
**ただし、正直に言っておくべき点もある。**
一番のハードルはUIが英語なことだ。日本語対応は部分的で、設定画面はほぼ英語のまま。「Watch Emails」「Filter」「Create Page」といった用語が読めれば何とかなるレベルだが、抵抗感がある人は覚悟しておいたほうがいい。
もう一つ、「オペレーション数」という概念が最初わかりにくい。シナリオを1回実行するたびに、各モジュールが動いた数だけオペレーションを消費する。たとえばWatch Emails → Filter → Create Pageの3モジュール構成なら、メール1通につき最大3オペレーション消費する計算だ。シナリオが複雑になるほど消費量が増えるので、無料プランで本番運用する場合はスプレッドシートで試算しておくと安心だ。
もう一点。無料プランは最短5分間隔での実行なので、「メールが届いて1分以内に通知がほしい」というリアルタイム運用には向かない。即時性が必要な業務には注意が必要だ。
**こんな人に向いている**
– Notionをプロジェクト管理・PKMとして使っていて、メール→タスク化を手作業でこなしているフリーランサー
– 複数クライアントのメールをカテゴリ別に自動仕分けしたい人
– Zapierを使っているが月のコストを下げたい人
**こんな人には向かない**
– 英語インターフェースへの抵抗が強い人(慣れるまで設定に迷う場面が多い)
– 1分以内のリアルタイム通知が必要な業務がメインの人
– そもそもITツールをなるべく増やしたくない、という人
Gmail × Notion × Makeの三つを組み合わせたシナリオは、一度設定してしまえばあとは自動で動き続ける。最初の設定に1〜2時間かけたとして、毎日15分の手作業が消えるなら、1〜2週間で元が取れる計算だ。まずは無料プランで一つだけシナリオを組んでみる——それだけで、メール管理への向き合い方が変わるかもしれない。
