毎朝フォームの回答やECの注文データをスプレッドシートへコピペする。その40〜60分、今日も消えていないだろうか。しかも転記ミスの確認時間まで含めると、実際にはもっとかかっているはずだ。
- 1Makeで具体的に何が自動化できるか(フォーム・EC・メールの実例付き)
- 2無料プランと有料プランで何が変わるか・実務ではどこから有料が必要か
- 3Zapier・n8nとの違いと3秒でわかるシーン別の選び方
- 4使う前に知っておくべきオペレーション消費の落とし穴と向いていない人の条件
※ 実際の設定はMake公式テンプレートから選ぶだけ
毎朝、フォームの回答やECの注文データをスプレッドシートへコピペする作業、正直うんざりしていないだろうか。
1件あたり2〜3分の転記が1日20件なら、それだけで毎日40〜60分が消える。週5日で換算すると、月に約15〜20時間。しかもその作業、ほぼ確実にミスが混ざる。「あの行、転記したっけ?」という確認時間まで加えると、もっとかかっているはずだ。
そういう泥沼から抜け出したい人に紹介したいのが「Make(メイク)」だ。
Makeって何者?
旧名Integromatで知られるノーコード自動化ツール。公式情報によると1,000以上のアプリと接続でき、GoogleスプレッドシートはもちろんGmail、Slack、Notion、Shopifyなど主要どころはほぼカバーされている。
何ができるかを具体的に言うと、たとえばこういうことが可能になる。
- Googleフォームに回答が届く → スプレッドシートに自動で行を追加 → Slackの特定チャンネルに通知が飛ぶ
- ECで注文が入る → 在庫管理シートを更新 → 担当者にメール送信
- 週次レポートを自動集計して毎週月曜朝にPDF化、クライアントへ自動送信
これを全部コードなしで組める。画面上にモジュール(アプリのアイコン)をドラッグして線でつなぐだけで、条件分岐・ループ・エラーハンドリングまで視覚的に設定できる。「プログラミングは無理」という人でも、シンプルなシナリオなら初日の数時間で動くものができる、というのは誇張ではない。
Zapierと何が違う?
自動化ツールを調べたことがあるなら、Zapierの名前は聞いたことがあるはずだ。結論から言うと、Makeの強みは「複雑なことを安くできる」点にある。
Zapierはシンプルなトリガー→アクションの連携は得意だが、分岐やループが絡む処理は有料プランでないと対応しにくいし、処理件数が増えると費用もかさみやすい。Makeはその複雑なロジックを含む処理が、より安価なプランで実装できる設計になっている。
ただし「Zapierのほうが直感的でわかりやすい」という声も実際にある。Makeは自由度が高い分、最初の学習コストが少し高めだ。「とにかく簡単に1〜2個だけ連携したい」ならZapierのほうが早いかもしれない。目的と予算で選ぶのが正直なところだ。
→ Coreプランは月$9(年払い)。月1回の手作業レポートを消せるなら元が取れます。
無料プランで十分? 実際の料金感を確認
まず無料プランから試せる。条件はこう。
- 月1,000オペレーション
- 同時に動かせるシナリオは5つまで
- 1シナリオあたりのステップ数は2まで
- クレジットカード不要
「オペレーション」というのは聞き慣れない言葉だが、要はシナリオ内の各モジュールが1回処理されるたびに1カウントされる仕組みだ。たとえば「フォーム受信→スプレッドシート追記→Slack通知」の3モジュール構成のシナリオが1回動けば3オペレーション消費する。
1日10件のフォーム回答を処理するだけで、1日30オペレーション。月30日なら900オペレーション。無料枠ほぼ使い切る計算だ。業務量が多い人は早めに有料プランを想定しておいたほうがいい。
有料プランの目安(2024年時点の公式価格・変動あり):
- Core:約$9/月〜(10,000オペレーション)
- Pro:約$16/月〜(10,000オペレーション+高度な機能)
- Teams:約$29/月〜(チーム利用向け)
最新・正確な金額は[Makeの公式サイト](https://www.make.com)で確認してほしい。
こんな人に向いている——あなたは当てはまる?
正直に書く。
向いているのは:
- Googleスプレッドシートをデータベース代わりに使いつつ、複数ツールのデータを手作業で統合している中小企業の担当者
- クライアントへの定期レポートを毎回手動で作っている副業フリーランス
- Zapierを試したが「費用が見合わなかった」と感じた人
- 月数千円の投資で毎月10〜20時間を取り戻したい人
向いていないのは:
- 処理件数が月数十万件規模など、エンタープライズ水準の運用が必要なケース
- コードで細かく制御したいエンジニア(その場合はPythonスクリプト+Cloud Functionsなどのほうが自由度が高い)
- 日本語サポートが必須の人(公式ドキュメントは現時点で英語中心。日本語コミュニティは存在するが、公式の日本語対応は限定的だ)
デバッグについても触れておく。シンプルなシナリオは問題ないが、条件分岐を3〜4段ネストしたり、ループの中にループを組んだりすると、どこでエラーが出ているか追うのに想定外の時間を取られることがある。完璧な処理を1日で組もうとせず、小さく作って動かしながら拡張するアプローチが結果的に早い。
毎日40分のコピペ作業を続けるのか、一度2〜3時間かけてシナリオを組んで以後ゼロにするのか。どちらが得かは言うまでもない。
まずは無料プランで、自分の一番面倒な転記作業を一つだけ自動化してみることをすすめる。動いた瞬間の「あ、これでいいじゃん」という感覚が、次のシナリオを組むモチベーションになる。
※ 編集部調査時点の情報。最新情報は各公式サイトをご確認ください。
→ 3ツールの違いを把握してから選ぶと、後悔しない選択ができます。
- ✓毎週・毎月の定期レポートをコピペと手集計で作っているマーケターや営業担当
- ✓GoogleスプレッドシートをDB代わりに使いながら複数ツールのデータを手動で統合しているチーム
- ✓Zapierを使っているが処理件数が増えてコストが見合わなくなってきた人
- ✓エンジニアに頼むほどではないが自分でコードは書けない、ちょうどその中間にいるビジネス担当者
- ✓月数千円の投資で毎月10〜20時間を取り戻したいと考えているフリーランスや副業ワーカー
- ✕秒単位のリアルタイム処理が業務要件として必須になっているケース
- ✕オンプレの基幹システムとの連携がメインになり、外部API公開がない環境
- ✕英語ドキュメントを読むことに強い抵抗があり、日本語サポートが絶対条件の場合
よくある質問
- Q. 無料プランで実際の業務に使える?
- 月1,000オペレーション・5シナリオまでは完全無料。1日10件のフォーム回答を3モジュールで処理すると月900opになるため、小規模な検証や個人利用なら無料で十分。本格的な業務運用はCore $9/月〜が現実的な目安です。
- Q. プログラミングの知識は必要?
- 不要です。アプリのアイコンをドラッグして線でつなぐビジュアル操作だけで設定できます。公式テンプレートを使えば最初のシナリオは1〜2時間で動かせるので、コードを書いた経験がなくても問題ありません。
- Q. Zapierと比べてどちらを選べばいい?
- 複雑な条件分岐・ループ・データ変換が必要でコストを抑えたいならMake。とにかくシンプルに2〜3アプリを繋ぎたいだけで操作の手軽さを優先するならZapierが向いています。連携アプリ数はZapierが6,000以上と多い点も考慮を。
- Q. 途中で解約したらデータはどうなる?
- 解約後もシナリオデータはエクスポートできます。無料プランはクレジットカード登録なしで使えるため、自動課金の心配はありません。まず無料で試して、必要なら有料へ移行という順番で安心して始められます。
- Q. Googleスプレッドシート以外にも繋げる?
- はい。Gmail・Slack・Notion・Shopify・HubSpot・Airtableなど1,000以上のアプリに対応しています。スプレッドシートを中心に複数ツールのデータを統合するシナリオも、コードなしで構築できます。
毎日の手作業転記・定期レポート作成に時間を取られているなら、Makeは試す価値が明確にあります。無料プランで自分の業務が自動化できるか確かめてから判断できるため、費用リスクはゼロ。まず1つだけシナリオを動かして、その時間が消えた感覚を体験してみてください。
⚠ クレジットカード不要で今すぐ無料登録できます。まず1つだけ自動化してみてください。
無料プランあり / クレジットカード不要 / いつでも解約可

